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末武 雅晴
JAERI-M 94-070, 97 Pages, 1994/03
水溶液中の4つの核酸塩基とアスコルビン酸に対するシステアミンとグルタチオンの放射線防護特性を測定した。シトシンとアデニンの系は約3~6倍の濃度のシステアミンによって防護、修復される。シトシンとアデニンのアミノ基がそれぞれの系の放射線防護に重要な役割を果している。チミンの系はシステアミン濃度をいくら増加しても飽和する放射線防護特性を示した。アスコルビン酸に対するシステアミンの放射線防護特性はグアニンと同様にシステアミン濃度を増加しても飽和する。その放射線防護効果は小さい。システアミンと比較してグルタチオンの放射線防護効果は少なく、低線量照射ではグルタチオン濃度を増加すると、かえってその効果が少なくなる負の防護特性を示す。種々の抗酸化剤を含む水溶液中のアスコルビン酸の自動酸化特性を測定し、解析を試みてある。
渡辺 宏
化学工学, 54(9), p.656 - 657, 1990/09
水の放射線分解によって生成されるラジカルが、照射条件によってどのように変化し、細菌細胞と反応して、殺菌効果として現れるかということを、これまでの研究をまとめて概説した。また、これらの放射線生物学の基礎に立って、化学工学における新しい殺菌プロセスの開発の可能性について展望した。
佐伯 正克; 立川 圓造
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 50(7), p.1762 - 1766, 1977/07
被引用回数:1Xe(EC)I反応で生ずるIのメタンとの反応を調べた。CHIの生成にはI、OあるいはSFのような電子捕捉剤が重要な役割を果すことが明らかとなった。CHIの収率は反応系に添加するXeの濃度に著しく依存し、Xeの濃度の増加に従って減少した。Kr、Ar、NおよびOなどを添加することにより、微量のI存在下でのCHIの収率は、8.76.7%がホットアトム反応に、35.88.0%がD状態のIイオンに、31.5I2.0%がP状態のIイオンによって生じていることが分った。この結果を異なった励起過程で生じたIイオンとメタンの反応について報告されている結果と比較し、CHIの生成機構を提案した。
渡辺 宏; 青木 章平; 佐藤 友太郎*
Agricultural and Biological Chemistry, 40(1), p.9 - 15, 1976/01
廃糖蜜中のビオチンを線によって効果的に失活させるために、先ず、ビオチンの失活に対する水の放射線分解生成物の相対的な関与について検討を行なった。各種ラジカルとイオンのG値当りの失活効率は中性溶液中でそれぞれOH=0.73、H=0.10、Eaq=0.02、O=0.64であった。OHラジカルがビオチンの失活に最も効果的であった。Eaqはビオチンの失活にはほとんど寄与しないが、酸素と反応してOイオンになると、ほぼOHに近い効率でビオチンを失活させることが明らかとなった。また分子状生成物のHやHOなどはビオチンの活性に全く影響を与えなかった。無酸素中性溶液中ではビオチンの失活は大部分OHラジカルによっており、失活のG値は2.08であるが、いっぽう、溶存酸素下ではOイオンの効果も大きく、そのG値は4.16となった。したがってビオチンを効率よく失活させるためには、酸素飽和、酸性溶液中で照射することが望ましい。
清水 三郎; 池添 康正; 佐藤 章一
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 48(3), p.1003 - 1005, 1975/03
被引用回数:3エタンーアンモニア系の線分解において、最大G値0.5でエチルアミン生成が観察された。ラジカル捕捉剤として酸素を用い、エチルアミンはイオン反応およびラジカル反応により生成することが明らかとなった。酸化窒素を過剰に添加した場合にはエチルアミン生成は抑制されたが適量の添加ではその収量は2.4倍に増加する現象を見出した。この増加は水素原子とアルキルラジカルによる、エチルラジカルが酸化窒素に捕捉されて生ずるアセトアルドキシムの還元に基づくものと解釈された。
佐伯 正克; 沼倉 研史*; 立川 圓造
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 25(9), p.407 - 414, 1974/09
被引用回数:8無?体Iを含む硝酸溶液を加熱または線照射することにより、CHIを主生成物とする有機ヨウ素が生成する。COの炭素源としての可能性を同位体希釈法を用いて調べた。その結果および種々の炭素化合物の添加実験から、本実験系における有機ヨウ素の炭素源は、硝酸中に含まれる有機系高分子不純物であることが分った。さらに、蒸留精製した硝酸による実験結果およびHe気流中と、O気流中における結果の比較から、有機ヨウ素は、有機化合物の分解で生じた分裂片とI°とのラジカル反応で生成していると結論した。
池添 康正; 佐藤 章一; 大島 恵一*
Bulletin of the Chemical Society of Japan, 47(6), p.1557 - 1558, 1974/06
被引用回数:0無水塩化第二鉄のメタノール溶液の放射線化学反応による生成物を調べた。室温、9.2%添加の時、G(メチラール)=8.3,G(CHCl)=0.8,G(CHO)=0,G(H)=1.6,G(Fe)=8.8,G(H)=7.0なる結果をえた。メタノールに塩化第二鉄を添加、溶解した時の放射線化学反応の主な特徴としては、ホルムアルデヒドが生成しなくなり、その代わりにメチラールが多く生成し、反応の選択性がよくなることである。ドライアイス温度(-78C)においては、室温における結果と異なっている。